さんまは目黒、ハロウィンは渋谷に限る?

宮藤官九郎さんが脚本を書いた、「ゆとりですがなにか インターナショナル」を見てきました。

映画の公開日は10月13日、311です。

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今回の作品は、少女神の考察はなかったですが、この時期だからか、渋谷のハロウィンが出てきました。

高円寺や八王子の地元密着作品だから出てくるとは思っていなかったです。

ハロウィン=渋谷の刷り込みですね。

ちょうど、渋谷のハロウィンで物語が始まる『パリピ孔明』もドラマで放送しています。(孔明の拠点となるのがBBラウンジ。BBもでてきます)

渋谷の警戒が厳しいので、外国人コスプレイヤーは新宿歌舞伎町の「トー横」に流れているとか。

「トー横」といえば、東急東横線。東急はこんなビルを歌舞伎町に建てました。

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そこで今こんなイベントをやっています。

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波のように見える建物と、アイドルグループ。波とアイドル。「あまちゃん」にでてくるワードです。

もしかしたら、渋谷を意識させつつの歌舞伎町なのかも。

 

 

あまちゃんとBB

あまちゃんの再放送が終わりました。

10年前の作品ですが、今見ても面白かったです。

出演者の演技も良かったのはもちろん、地元のシーンでのエキストラの皆さんのパワーを感じた作品でした。

沿線から手を振る方達がとっても良かったです。

 

そして、2023年7月から8月に行われていたBBのワードもしっかり織り込まれていました。

BBについては赤フン先生のこちらの動画をご覧ください。ぶっとんでいるようでいて、なるほどと思う考察です。

https://www.youtube.com/live/uyZzXcBXIeo?si=MS7y5FYjm-HPdy2N

 

BBは馬場、そして2人の皇◯

 

BBが盛り込まれていた話

2023年8月10日(木)再放送112話

(本放送本放送:2013年8月8日(木)
再放送:2015年8月13日(木))

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アキの『見つけてこわそう』への出演が決まる話です。

夏ばっぱがユイにガイドをしてほしいと東京旅行に誘ったのですが、ユイは修学旅行で東京へ行くはずだったが、風呂場でケガをしたので、東京へは行ったことがないと言います。

それを受けて副駅長の吉田がジャイアント馬場のエピソード*に似ていると言います。

*ジャイアント馬場が風呂場でケガをしプロ野球選手継続を断念した話

10年前から、ユイとB Bが結びつけられていたとは!

初見ではただの小ネタだとおもっていましたが、今から考えると意味のあるセリフだったと思いました。

BBの他に気になるエピソードがありました。

 

出来過ぎのような緊急地震速報

2023年9月27日(水)再放送153話

(本放送:2013年9月24日(水)
再放送:2015年9月30日(水))

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鈴鹿ひろ美が東北復興リサイタルで「潮騒のメモリー」を歌う回です。

リサイタル開演直前に、東北地方の地震速報が流れました。

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最大震度3で津波の心配もなかったそうですが、タイミングにギョっとした人も多かったようで、X(Twitter)のトレンドに入っていました。

あと、放送された9月27日は竹内結子さんの亡くなった日(2020年)であり、安倍元首相の「国葬」の日(2022年)でもあります。

盛りだくさんの日ですね。

鈴鹿ひろ美は「三途の川のマーメイド」という歌詞を「三代続いたマーメイド」と変えて歌うのですが、この歌詞の変更こそが私のブログ記事のきっかけになリました。みシまる湟耳さんの「少女神ヤタガラスの娘」を読んでいる時、三代、海…「あまちゃん」?とふと閃きまして、「あまちゃん」て少女神と関係ある?と深掘りしていって書いたのがこの記事です。

naoruri.hatenablog.com

この時、ユイはなんと定義していいものか判断できずに、スルーしていました。

それが、今回の再放送でユイは現代の皇室のある方とアキとユイで2人の皇后になぞらえているということに気づきました。

naoruri.hatenablog.com

さらに海女クラブのテーマソングになっている、夏ばっぱ思い出の曲「いつでも夢を」は橋幸夫さんと吉永小百合さんのデュエット曲。

ここでも皇室との関連づけが感じられます。

今回の再放送についても、2023年、38年目の夏に合わせたのだと思います。

宮藤官九郎さんの作品には、三島がよく出てきます。

「ごめんね青春!」2014年 静岡県三島市の高校が舞台の学園コメディドラマ 三嶋大社(三島市)も出てきました

「いだてん」2019年 登場人物に三島弥彦

「離婚しようよ」2023年 大山祇神社(大三島神社)がロケ地

たまたまではなく、きちんとした計画のもと作られた気がします。

 

アイとユイの示すもの

「推しの子」ワンクール目終わりましたね。

「推しの子」の録画を見てから、再放送中の「あまちゃん」の録画を見るのがルーティンになっていました。

同じアイドルを目指す話ですが、ずいぶん毛色が違うな、と思い見ていました。

 

「推しの子」と「あまちゃん」は苗字の被っているキャラクターがいるのです。

 有馬めぐ 有馬かな

黒川(天野)アキ 黒川あかね

 

有馬めぐと有馬かなについては、2人ともアイドルグループのセンターの設定というところも被っています。

黒川アキの黒川は印象が薄いのですが、「あまちゃん」の物語開始当初はアキの両親の離婚は成立していないので、

黒川アキが本名です。

 

「推しの子」と「あまちゃん」には関連があるので、「あまちゃん」は10年ぶりに再放送されたのではないかと思うのです。

 

また、前に「あまちゃん」を考察したときは、親友のユイちゃんについての考察はできなかったのですが、ここにきて少し見えてきたことがあるのです。

 

ここ最近私の見ていたドラマには「ユイ」という役名が多いのです。

ドラマのタイトル 役名  役者名

あまちゃん」 足立ユイ 橋本愛

「Dr.チョコレート」寺島唯(てらしまゆい) 白山乃愛

「離婚しようよ」黒澤ゆい 仲里依紗(Naka Riisa)  

 

この三つの役名と役者名から ユイ の役には 愛、ai の文字をもつ役者が選ばれている。

→ ユイ と アイ は関連しているのではないか

と考えるようになりました。

 

あまちゃん」と「Dr.チョコレート」でユイ、唯は

誰もが認める才能があり、人々にも好かれていながら、その才能を限られた場所でしか

発揮できない人物

と描かれています。

すなわち、「表に出られない=出るな」

のイメージを植え付けていると考えられます。

また、「Dr.チョコレート」の寺島唯は、10歳の少女ながらも、父から外科手術の英才教育を受け、たくさんの手術のシュミレーションをしてきた天才外科医という設定です。10歳にしては、落ち着きを気品があり、クラシカルなワンピースを身につけています。

寺島の寺=テンプルと考えるとこんな連想もできそうです。

上皇后美智子さまは、巻毛だったことから、巻毛の天才子役、シャーリーテンプルにちなんで、「テンプルちゃん」と呼ばれていたこともあったとか。

あまちゃん」のユイちゃんも気品があります。

Wikipediaより

日本テレビドラマ「Dr.チョコレート」より 寺島唯役 白山乃愛

ユイ の示すもの は M なのかもしれません。

 

アイ と ユイ を 役名や役者名で関連づけていますが、

あいう = 123 とあてはめると 

アイ = 12 ユ(う)イ = 32 となり、最初から➡️ と 最後から⬅️ の関係が見えてきます。

 

「推しの子」と「Dr.チョコレート」ではストーリー上「少女がナイフで刺される」

というエピソードがあります。比較すると以下のようになります。

       推しの子   Dr.チョコレート

刺される話  1話       10話(最終回)

刺される少女 アイ      唯

刺された結果 死亡     仲間が手術をし、一命を取り留める

刺した人   ファンの男性 両親の死のきっかけを作った女性

殺意     あり     なし(女性の自殺を唯が止めようとして誤って刺される)

見事に「少女が刺される」というエピソードを正反対の要素で構成しています。

これは、対になっている呪詛ではないかと考えます。

 

 

おまけ 映画「君たちはどう生きるか」を見てきました。

巻毛、クラシカルなワンピース…などから、ヒミはアイとユイと同様、Mを表していると思いました。

キャストも あいみょん ですし。

 

コノハナサクヤヒメは時をかける

今回は今までの朝ドラ考察を踏まえて、アニメの考察をします。

まず、私のフィクション考察のスタンスですが、「フィクション」は作り物という体を取りながら、歴史の真実を含ませつつ多くの人にはこう信じ込んでほしいという支配者側の思惑が入ったものだと考えています。

フィクションの共通項を洗い出すことにより、その傾向…いくつかの真実と思い込ませたい事象がわかるのではないかと思い考察を進めています。

さて、朝ドラから見えて来た共通項は、

初代と二代目は仲違いをして10年以上交流がなくなる

二代目は初代の仕事を継がない

三代目は初代と二代目の仲立ちをする

三代目は時を遡る

をあげました。そしてそれをヒミコ一族になぞらえて考えていたのですが、「時をさかのぼる」ことを考えると日土月さんの

時間を結ぶ少女神 - もう一つの「君の名は」(2) – (神)日本の黒い霧

で紹介された古代系図の方がピッタリくるので、そちらでの系図を引用しつつ考えます。

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朝ドラにあてはめると

初代 ムカツヒメ(瀬織津姫) 

二代目 タクハタチチヒメ 

三代目 コノハナサクヤヒメ 姉妹にイワナガヒメ

 

朝ドラヒロインのメインはコノハナサクヤヒメです。

 

時を戻す表現を見ますと、各朝ドラのヒロインに時をもどすためのパートナーがいたことに気づきました。

朝ドラ「あまちゃん」では「見つけてこわそう」という子供向け教育番組(劇中)の共演者さかなクン、「カムカムエブリバディ」では英会話講座のパートナー、ウィリアム・ローレンス(演:城田優

これらの登場人物が男性ですがイワナガヒメの役割を担っていると考えます。

 

話題を変えて、最近流行しているアニメ、SPY×FAMILYについて考察します。

このアニメでは13話、14話でアーニャと白い犬のボンドが未来改変をするのです。(第2クール第1話、第2話にあたり、今なら各種配信サイトで見れます)

アーニャは某機関で読心能力の研究をされていました。ボンドも同様に知能指数の高い動物の実験台にされていました。

ボンドは未来予知の能力を持つのですが、ボンドの心を読めるアーニャ以外はボンドの能力に気づいていません。

ボンドが爆弾で黄昏(アーニャの父親役ロイドのスパイとしてのコードネーム)が命を落とす未来を予知し、アーニャがそれを阻止するため行動するという流れです。

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アーニャのピンクの髪、緑色の瞳。花や春を思い起こさせる色調です。

このことから、アーニャはコノハナサクヤヒメを表していると考えました。

また、仲の良い夫婦に養育されているのも朝ドラの流れと一致します。

偽装家族の父役ロイドはオシホミミ、母役ヨルはタクハタチチヒメにあたります。

ロイドの別の顔である西国スパイ黄昏はアマテルカミになります。

 

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放送日についてですが、13話が2022年10月1日23時から、と123です。

OP曲でリボン(re born)

ED曲の映像でドアの開け閉めを見せるなど、岩戸とのつながりもバッチリです。

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3人バラバラの場所で扉を開けるカットが入り、バーリント公園通り128のフォージャー家のアパートメント(公式設定です)の各人の部屋の扉を閉めるカットが最後の方で再び入ります。

扉を開けるとき中央の黄昏だけ「押して」開けているのが気になります。

123便とのつながりと時間改変、古代史との関連を含む作品ですから、メディアでこぞって協賛するわけです。

 

でも、私はSPY×FAMILYは結構好きで楽しんでみています。

前の主題歌ミックスナッツのフレーズが心にしみます

仮初めまみれの日常だけど ここに僕が居て あなたが居る

この真実だけでもう 胃がもたれてゆく

この一掴みの奇跡を 噛みしめてゆく

朝ドラとヒミコ三代(舞い上がれ!編)

朝ドラ「舞い上がれ!」が10月3日から始まりました。

開始が2022年10月3日で 、それだけで123ですし、飛行機も出てきますから注目していました。

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ドラマの概要

90年代から現在を舞台に、福原遥演じるヒロイン岩倉舞が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で、さまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生を描く。語りは長崎出身のさだまさしが務める。

 

こんなに早く取り上げるとは思っていなかったのですが、ヒミコ三代の条件をクリアしたので、取り上げることにしました。

 

ヒミコ三代の条件はこちら⬇️

初代と二代目の仲たがいし、お互いに会わない期間が20年以上ある。

初代と二代目の仲を三代目が取り持つ。

三代のうち、二代目が最強の巫女能力(祭祀、呪術)を持つが一般の人にはまったく知られていない。

二代目は二人で一人?

二代目の技術(祭祀要素)を三代目が習得する。しかし、継承は別の人がする。

初代の職掌を三代目が名実ともに引き継ぐ。

 

上二つを放送2週目でクリアしています。

それと今までのブログで落としていた条件があり、今回追加します。

 

三代目は時間をさかのぼる

 

あまちゃん」では、アキが「見つけてこわそう」という子供向け教育番組に出演。番組中では、アキは壊したものを復元させる「逆回転」の能力を備えているという設定になっていました。

「カムカムエブリバディ」では、ドラマ自体がひなたが考えたラジオ英会話講座のテキストの内容だった、すなわち三代目のひなたが祖母や母の時間を巻き戻したとも取れる内容でした。

そして、「舞い上がれ」では1話冒頭で子どもの舞が両親と飛行機に乗り、機長の機内アナウンスを聞くシーンから始まり、その機長が未来の舞でした。(そしてそれが熱を出して寝込んでいた舞の夢だったという設定)

二代目最強説を出しましたが、三代目は時をさかのぼれるので三代目が最強なのかもしれません。(ただ現時点では保留にします。)

「舞い上がれ」での職掌は、人を乗せた乗り物を操縦することではないかと推測します。

舞の祖母も漁業の傍ら釣り人を釣りのポイントに連れて行く仕事をしていました。

舞はこれから旅客機のパイロットになるため、航空学校に入学しますが、その動機をこう語っています。

「たくさんの人の想いを乗せて、目的地へ送り届ける。それは大変なことだけれど、それができる強い人間になりたい」

人の思いを乗せる…が時間をさかのぼる(と過去改変)のキーワードになっていると思います。

人の思いを乗せる手段が「あまちゃん」では、アイドルになる=歌であり、「カムカムエブリバディ」では映画のコーディネーターでした。

朝ドラもジブリアニメや新海アニメ、細田アニメと同様、時間の循環と過去改変((真)日本の黒い霧ブログより表現をお借りしました)を描いているものと考えています。

おそらく、アニメをあまりみないB層の女性をターゲットに絞り、SF要素を排除しつつ時間の循環を表現するというなかなか巧みな構成で毎度感心させられます。

 

朝ドラとヒミコ三代(カムカムエブリバディ編)

朝ドラ考察第二弾。

「カムカムエブリバディ」(制作BK、2021年11月1日-2022年4月8日放送)です。総集編は2022年5月4日放送(総合、午後2:00~午後4:59)。

岡山大阪京都を舞台として大正昭和平成令和の四時代をラジオ英語講座ジャズ時代劇と共に生きた母娘孫三代の1925年から2025年まで100年間に渡る悲喜劇を描いています。(Wikipediaより)

 

あらすじはこちら↓

カムカムエヴリバディ - Wikipedia

人物相関図

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https://locatv.com/come-kana/

ロケTVから人物相関図をお借りしました。

ネタバレを含む、最終的な人物相関図です。

 

あまちゃんの放送から8年たっており、一見すると似た要素が見えないのですが、三代における大きな流れはそっくりです。

 

初代と二代目の仲たがいし、お互いに会わない期間が20年以上ある。

初代と二代目の仲を三代目が取り持つ。

三代のうち、二代目が最強の巫女能力(祭祀、呪術)を持つが一般の人にはまったく知られていない。

二代目は二人で一人?

二代目の技術(祭祀要素)を三代目が習得する。しかし、継承は別の人がする。

初代の職掌を三代目が名実ともに引き継ぐ。

 

こちらの物語では

英語と外国との交渉(海の技術、貿易に相当=職掌

和菓子と回転焼き(あんこのおまじない→祭祀。二代目が家業のあんこ(祭祀)を発展させ、回転焼きに)

ジャズ(呪術能力。カムカムでは二代目にあたる、るいの夫錠一郎のトランペット、のちにピアノがその象徴となっている。二代目はるいと錠一郎の二人で一人の人物、あるいは双子を表していると思います)

となっており、祭祀、呪術の継承が「あまちゃん」より細かく設定されています。

祭祀は三代目の弟の妻が継承。ドラマでは回転焼き屋を桃太郎の妻、花菜が継いでいます。

呪術は誰も継がず、二代目がまだ現役のように見えます。

 

こうやって何度も朝ドラで取り上げられるも、いなかった事(平凡な存在)にされる二代目ヒミコ。本当はどんな方で、初代と和解できたのか、気になります。

おまけ

カムカムエブリバディのストーリーの中で大きな変化がある日は8月11日と12月25日が多いのです。

 

 

 

朝ドラとヒミコ三代(あまちゃん編)

お久しぶりです。naoruriです。今回は朝ドラを考察します。

朝ドラは現在月曜日から金曜日の8時から8時15分にNHK総合で放送されています。

他にもBSや昼の再放送、夜のおまとめ放送もあるのですが、8時の放送がメインといえます。

朝ドラ好きの人はAKとBKに分けて考える人も多いです。AKはNHK東京局で制作するもの、BKはNHK大阪局で制作するものです。最近はAK(4月から9月)とBK(10月から3月)が交互に制作しています。

 

まず、放送時間帯。朝ドラのメインは8時台ですよね。これは、8時11分とか12分にクライマックスシーンが来ます。811と812に感情を揺さぶる作りになっているということです。

AKは神話(古代王朝)をモチーフとし、BKは現在の支配層に貢献した実在人物をモデルとして印象をローンダリングするものが多いです。

つい最近放送が終了した「カムカムエブリバディ」(制作BK)のように両方の要素を取り入れている作品もあります。

そして、今回取り上げるのは、「あまちゃん」(制作AK、 2013年4月1日 - 9月28日放送)です。

あらすじはこちら↓をご覧ください。

第1部(第1週 - 第12週)では、東北地方・岩手県三陸海岸沿いにある架空の町・北三陸市を舞台に、東京の女子高生・アキが夏休みに母の故郷である北三陸に行き、祖母の後を追って海女となるが、思いがけないことから人気を得て地元のアイドルになる姿が描かれた。第2部の前半(第13週 - 第22週)では、アキが地元アイドルたちを集めたアイドルグループのメンバーとしてスカウトされ、東京に戻りアイドルになるために奮闘する姿が描かれ[3]、後半(第23週 - 最終週)では、現実世界で2011年平成23年3月11日に発生した東日本大震災東北地方太平洋沖地震)を劇内出来事として扱い[4][5]、アキが北三陸に再び戻り地元のアイドルとして復興に携わる姿が描かれた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

この「あまちゃん」はアキの物語でもありますが、祖母(天野夏)、母(天野春子)、娘(天野アキ)の三代の物語でもあるのです。

 

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東京編の人物相関図はブログ「天の細道」からお借りしました。

王冠をかぶった春子

海女姿の鈴鹿ひろ美の写真がカリオストロの城クラリスの結婚式のドレス+クラウンを被っている姿に似ている

この相関図における二人の写真がとてもいいです。

 

海女とヒミコ

この三代のお話がヒミコ一族と結びつきます。

卑弥呼と壹與[編集]

元々は男子を王として70 - 80年を経たが、倭国全体で長期間にわたる騒乱が起こった(いわゆる「倭国大乱」と考えられている)。そこで、卑弥呼と言う一人の女子を王に共立することによってようやく混乱を鎮めた。

卑弥呼は、鬼道に事え衆を惑わした。年長で夫はいなかった。弟が国政を補佐した。王となって以来人と会うことは少なかった。1000人の従者が仕えていたが、居所である宮室には、ただ一人の男子が入って、飲食の給仕や伝言の取次ぎをした。樓観や城柵が厳めしく設けられ、常に兵士が守衛していた。

卑弥呼景初2年(238年)以降、帯方郡を通じて魏に使者を送り、皇帝から「親魏倭王」に任じられた。正始8年(247年)には、狗奴国との紛争に際し、帯方郡から塞曹掾史張政が派遣されている。「魏志倭人伝」の記述によれば朝鮮半島の国々とも使者を交換していた。

正始8年(247年)頃に卑弥呼が死去すると塚がつくられ、100人が殉葬された。その後男王を立てるが国中が服さず更に殺し合い1000余人が死んだ。再び卑弥呼の宗女(一族or宗派の女性)である13歳の壹與を王に立て国は治まった。先に倭国に派遣された張政は檄文をもって壹與を諭しており、壹與もまた魏に使者を送っている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

海女とアイドル・・・これが何を表しているかを考える魏志倭人伝のウラが少し見えてきます。

参考にさせてもらったのが、みシまる湟耳著「少女神 ヤタガラスの娘」です。

ヒミコの一族は海神であると書かれています。

海女=海にまつわる技術

アイドル=祭祀、呪術能力

と、とらえると夏からアキへの海女クラブ会長の継承が意味するのは卑弥呼から壹與に引き継がれたのは、鬼道ではなく海にまつわる技術だったと読めるのです。

天野夏 初代 魏志倭人伝における卑弥呼

天野春子 二代目 ? 

天野アキ 三代目 魏志倭人伝における壹與

 

二代目 春子と鈴鹿ひろ美

アキの母春子は歌が好きでアイドルを目指していました。

鈴鹿ひろ美は清純派女優で「潮騒のメモリー」という映画に主演すると同時に主題歌を歌うことになりました。でも、鈴鹿ひろ美は自覚のない音痴だったのです。

 

アキは母・春子からの手紙を読み、春子が昔、荒巻の依頼で鈴鹿の歌手活動の影武者を務めたこと、それが元で歌手デビューの夢を潰されたことを知る(第16週)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

春子は鈴鹿ひろ美のマネージャー荒巻からの依頼で鈴鹿ひろ美の代わりにレコーディングをしました。

歌はヒットしたものの、春子の名前は出されず、人前で歌うことができなくなりました。

 

アイドル=偶像の意味。歌は人の気持ちをまとめる力(思念の周波数をそろえる力)があるということ。ヒミコ一族(夏、春子、アキの系譜)の女性は、その力を持っていました。

春子はその力が特に強かった。本来ならば、その力で自分のクニの民を導くことができたのに、その力は別のクニの別の人物のものとされてしまった。

私が考える「あまちゃん」から見える魏志倭人伝のウラの意味は

・初代から3代目に引継がれたのは海に関する技術

・二代目は男とされ名前が出てこないが、実際は女性で、巫女の能力は3人のうちで一番強い。魏志倭人伝では存在を抹消された。

 

鈴鹿と春は呪術的な含みを持たせられたワードだと私は思うのですが、まだその意味がはっきりとはつかめていません。

 

魏志倭人伝になく、「あまちゃん」独自の展開として、3代目のアキはアイドルユニットとして親友のユイというパートナーがいます。

二代目春子のあたりから、二人で役割を担うような流れがでてきたので、二人(双子?)で役割を分担させるようになったのを象徴しているのかもしれないです。