お久しぶりです。naoruriです。今回は朝ドラを考察します。
朝ドラは現在月曜日から金曜日の8時から8時15分にNHK総合で放送されています。
他にもBSや昼の再放送、夜のおまとめ放送もあるのですが、8時の放送がメインといえます。
朝ドラ好きの人はAKとBKに分けて考える人も多いです。AKはNHK東京局で制作するもの、BKはNHK大阪局で制作するものです。最近はAK(4月から9月)とBK(10月から3月)が交互に制作しています。
まず、放送時間帯。朝ドラのメインは8時台ですよね。これは、8時11分とか12分にクライマックスシーンが来ます。811と812に感情を揺さぶる作りになっているということです。
AKは神話(古代王朝)をモチーフとし、BKは現在の支配層に貢献した実在人物をモデルとして印象をローンダリングするものが多いです。
つい最近放送が終了した「カムカムエブリバディ」(制作BK)のように両方の要素を取り入れている作品もあります。
そして、今回取り上げるのは、「あまちゃん」(制作AK、 2013年4月1日 - 9月28日放送)です。
あらすじはこちら↓をご覧ください。
第1部(第1週 - 第12週)では、東北地方・岩手県三陸海岸沿いにある架空の町・北三陸市を舞台に、東京の女子高生・アキが夏休みに母の故郷である北三陸に行き、祖母の後を追って海女となるが、思いがけないことから人気を得て地元のアイドルになる姿が描かれた。第2部の前半(第13週 - 第22週)では、アキが地元アイドルたちを集めたアイドルグループのメンバーとしてスカウトされ、東京に戻りアイドルになるために奮闘する姿が描かれ[3]、後半(第23週 - 最終週)では、現実世界で2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)を劇内出来事として扱い[4][5]、アキが北三陸に再び戻り地元のアイドルとして復興に携わる姿が描かれた。
この「あまちゃん」はアキの物語でもありますが、祖母(天野夏)、母(天野春子)、娘(天野アキ)の三代の物語でもあるのです。
東京編の人物相関図はブログ「天の細道」からお借りしました。
王冠をかぶった春子
海女姿の鈴鹿ひろ美の写真がカリオストロの城のクラリスの結婚式のドレス+クラウンを被っている姿に似ている
この相関図における二人の写真がとてもいいです。
海女とヒミコ
この三代のお話がヒミコ一族と結びつきます。
卑弥呼と壹與[編集]
元々は男子を王として70 - 80年を経たが、倭国全体で長期間にわたる騒乱が起こった(いわゆる「倭国大乱」と考えられている)。そこで、卑弥呼と言う一人の女子を王に共立することによってようやく混乱を鎮めた。
卑弥呼は、鬼道に事え衆を惑わした。年長で夫はいなかった。弟が国政を補佐した。王となって以来人と会うことは少なかった。1000人の従者が仕えていたが、居所である宮室には、ただ一人の男子が入って、飲食の給仕や伝言の取次ぎをした。樓観や城柵が厳めしく設けられ、常に兵士が守衛していた。
卑弥呼は景初2年(238年)以降、帯方郡を通じて魏に使者を送り、皇帝から「親魏倭王」に任じられた。正始8年(247年)には、狗奴国との紛争に際し、帯方郡から塞曹掾史張政が派遣されている。「魏志倭人伝」の記述によれば朝鮮半島の国々とも使者を交換していた。
正始8年(247年)頃に卑弥呼が死去すると塚がつくられ、100人が殉葬された。その後男王を立てるが国中が服さず更に殺し合い1000余人が死んだ。再び卑弥呼の宗女(一族or宗派の女性)である13歳の壹與を王に立て国は治まった。先に倭国に派遣された張政は檄文をもって壹與を諭しており、壹與もまた魏に使者を送っている。
海女とアイドル・・・これが何を表しているかを考える魏志倭人伝のウラが少し見えてきます。
参考にさせてもらったのが、みシまる湟耳著「少女神 ヤタガラスの娘」です。
ヒミコの一族は海神であると書かれています。
海女=海にまつわる技術
アイドル=祭祀、呪術能力
と、とらえると夏からアキへの海女クラブ会長の継承が意味するのは卑弥呼から壹與に引き継がれたのは、鬼道ではなく海にまつわる技術だったと読めるのです。
天野春子 二代目 ?
二代目 春子と鈴鹿ひろ美
アキの母春子は歌が好きでアイドルを目指していました。
鈴鹿ひろ美は清純派女優で「潮騒のメモリー」という映画に主演すると同時に主題歌を歌うことになりました。でも、鈴鹿ひろ美は自覚のない音痴だったのです。
アキは母・春子からの手紙を読み、春子が昔、荒巻の依頼で鈴鹿の歌手活動の影武者を務めたこと、それが元で歌手デビューの夢を潰されたことを知る(第16週)。
春子は鈴鹿ひろ美のマネージャー荒巻からの依頼で鈴鹿ひろ美の代わりにレコーディングをしました。
歌はヒットしたものの、春子の名前は出されず、人前で歌うことができなくなりました。
アイドル=偶像の意味。歌は人の気持ちをまとめる力(思念の周波数をそろえる力)があるということ。ヒミコ一族(夏、春子、アキの系譜)の女性は、その力を持っていました。
春子はその力が特に強かった。本来ならば、その力で自分のクニの民を導くことができたのに、その力は別のクニの別の人物のものとされてしまった。
・初代から3代目に引継がれたのは海に関する技術
・二代目は男とされ名前が出てこないが、実際は女性で、巫女の能力は3人のうちで一番強い。魏志倭人伝では存在を抹消された。
鈴鹿と春は呪術的な含みを持たせられたワードだと私は思うのですが、まだその意味がはっきりとはつかめていません。
魏志倭人伝になく、「あまちゃん」独自の展開として、3代目のアキはアイドルユニットとして親友のユイというパートナーがいます。
二代目春子のあたりから、二人で役割を担うような流れがでてきたので、二人(双子?)で役割を分担させるようになったのを象徴しているのかもしれないです。